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コーチング フィードバック

2014年4月 5日 (土)

上手な「フィードバック」は、かなりヤバイ

 今日は「フィードバック」について、ちょっとだけ話してみるね。 

 
 
いわゆるコーチングスキルの「フィードバック」って、僕は単純に 「難しいですよ~」っていいながら研修とかやってるんだよね。
 
 
「コーチングができるようになるのにどれくらいの時間がかかりますか?」 
 
 
って聞かれると 
 
 
「最短で4時間です」 
 
 
って僕は答えてる
(僕の研修では4時間なので。他にもっと短いのもあるかもしれないけど、それはよくわかんない) 
 
 
 
でも この「フィードバック」っていうのだけは なかなか研修でも上達がむつかしいヤツなんだよね。  
 
 
 
 
なんで 上達がむつかしいのか? というと 原因のひとつは 基本的に日常の会話ではつかわないコミュニケーションだからじゃないかなとおもってる。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 フィードバックとは? を教科書的にいうと
 
 
「出力されたものを 入力側にかえすこと」 
 
 
という説明になるんだけど けっきょくこの説明が いちばんシンプルでわかりやすいっておもっている。  
 
 
 どういうことか、ちょっと説明してみるね。
 
 
 
 
 
 たとえば Aさんが、プレゼンの練習をやっていて Bさんに 
 
 
「プレゼンをみて フィードバックして」 
 
 
とたのんだとする。  
 
 
 
Bさんは プレゼンが上手。  
 
 
Aさんがプレゼンをする。 
 
 
Bさんが 「フィードバック」をする Aさんから出力されたものを Aさんという入力側に返すというわけ。
 
 
 
で、最初のポイントがココなんだけど、Aさんは 
 
 
「プレゼンがうまくなりたい」
 
 
という明確な意図をもっている。 
 
 
 
だから プレゼン得意なBさんは Aさんに  
 
 
「ここが良かった、あそこを改善したほうがいいよ」 
 
 
っていいたい。
 
 
 
でも これは「フィードバック」じゃないんだよね。 
 
 
 
 
Bさんは Aさんの「プレゼンがうまくなりたい」という意図をしっているんだけど あえて「ニュートラル」に まるで そんな意図があるとか 全然しらないふりをして 事実だけをつたえる。 
 
 
 
 
「論理構成が、聞いていてはっきりわかった」 (が、良かったとかは言ってない)
 
「スライドの文字の数が そろっていない」  (が、悪かったとかは言ってない)
 
「立ち位置が頻繁にかわっていた」 (が、良いか悪いか言っていない) 
 
 
 
 
Aさんが Bさんのフィードバックを聞いて 「これはプレゼンをうまくいかせるのに役にたつので 修正しよう」 というのであれば 受け入れる。 
 
 
または 「役に立たないので修正しない」 「役に立つけど ムカついたので修正しない」 
 
など 選択はAさんが 決める。 
 
 
 
 
 
 
こんな感じのが 基本的なフィードバックの会話なんだよね。  
 
 
 
 
 
 
これって まず 日常ではおこらないよね? 
 
 
 
まず Bさんは Aさんの意図を知ってるから 自分はプレゼンが上手なんだけど 「こうしたほうがいい」とか 「これが良くない」とかを伝えない。 
 
 
で、 Aさんは 自分から「お願いね!」といいつつ いわれたことを好きなように受けとるっていう ある意味「失礼」な対応をする。 
 
 
 
こういうことは 日常ではおこらないよね。 
 
 
 
だからこそ! 「フィードバック」という 特殊なコミュニケーションに価値があるんだよね。 
 
 
 
 
 
そう。  
 
 
 
 
日常では絶対きけない話が、聞けるんだよ(役に立つ、立たない、または立たせる、立たせないは別として)  
 
 
 
 僕は最初に、この方法を知ったとき、衝撃的にビックリした。
 
 
「こんなに 凄いコミュニケーションの方法が あるのか!」 
 
 
ってね。 
 
 
 
あとね、 あとでだんだん フィードバックがとても上手な人とぜんぜん下手くそな人がいるってのがわかってきた。 
 
 
それで、その違いって何かな? っておもってたんだけど 上手な人っていうのは フィードバックをきいて 情景とか雰囲気とかが ビジュアルにうかびあがってくるような 表現をするんだよね。 
 
 
 
「話を聞いていると 2人でダンスを踊っているような展開だなって感じました」 
 
「雨降りに じっと窓の外を眺めている子供のような気分になりました」 
 
「明かりが消えたオフィスで1人残ってて でも気持ちはもの凄く熱いっていう情景が浮かんでくる話でした」 
 
 
これ、全部実際に 僕自身がもらった「フィードバック」の言葉なんだよ。 
 
 
まるで 物語みたいだよね。  
 
 
 
まぁ ここまで 物語的なフィードバックじゃなくてもいいんだろうけど こういう表現がすっとできると なんか人生かわるきがするね。 
 
 
 
おおげさじゃなくて たぶん とても上手なフィードバックができれば それだけで かなり稼げるきがするなぁ。  
 
 
 
 
 
 ちなみに 僕はあんまり上手じゃありません。 上手になりたいと いつもおもっている人です。 
 
 
 
 
あと、自分があんまり上手じゃないので そのぶん上手な人が誰なのか よくわかりますよ(笑)