それは「アイディアを殺すしくみ」ではないのか?
「創造的になれ!」みたいな話はあるけど、実際のところ 僕なんか 「創造ってなによ?」とか ひねくれてかんがえてしまう。
たぶん ビジネスで「創造」とかいうのは なんか新しいアイディアをだして 既存とはちがった方法をかんがえよう みたいなことだとおもうんだよね。
ちょっと こっちを引用してみる。
ペンシルバニア大学ウォートン・スクールのジェニファー・ミューラー率いる研究チームが2012年に発表した研究結果は、このことを明らかにしている。実験では被験者たちを2つのグループに分け、一方のグループには軽度の不確実性を植え付けるためにこう伝えた。「参加者の中から無作為に選ばれた人が、報酬を余分にもらえます」。しかしその詳しい方法は、実験が終わるまで知らせない。被験者を驚愕させるほどの提案ではないが、ある程度の不安感を植え付けるには十分だった。
(中略)
その結果、「余分な報酬」というささやかな不確実性を植え付けられたグループは、口頭では創造性のほうを重んじると言いながらも、実際には実用性を示す言葉を好んでいることが示されたのだ(IATテストでは、表示された言葉に対する反応の速さで認識の強さを測定する)。そして後日行われた追加実験では、不確実な条件を与えられた被験者たちは、画期的な新型ランニングシューズの試作品を見せられた。すると、その実現可能性について対照群よりも著しく低い評価を下した。
不確実という条件の下では、創造性に対してこれほどネガティブな偏見が生じるのだ。多くの優れたイノベーションが初期段階で拒絶される理由は、ここにあるのかもしれない。この傾向は今日では特に顕著だ。自社の属する業界は安定している、と言う経営幹部はほとんどいないだろう。企業は不確実性に対処するためにイノベーションを迫られる。しかし同時に、幹部が競争優位につながる発見を拒絶してしまう理由もまた、不確実性なのだ。企業を生きながらえさせるはずのアイデアが、あまりにもすぐに潰されてしまう。
(※ ダイヤモンド ハーバード・ビジネス・レビュー より)
翻訳なので なかなかよみにくいんだけど 要するに
「創造性は、不確実な状況では かなり偏見をもたれる。そして 企業はそもそも不確実な状況にあるので 企業のなかでは 創造性はそもそも拒絶される環境にある」
ってことだね。
だから 「アイディアは そもそも殺される環境にあるわけだから しくみとして 積極的にアイディアをすくいあげるものが必要になる」 ってことだね。
これ わりと重要なんだよね。
「アイディアを活かすしくみはありますか?」
ときかれて 「ありますよ」って答えられる会社も 「アイディアをだす」ということは かんたんでも それを 「すばやく実行にうつせるしくみ」っていうのは なかなかないんだよね。
アイディアをだすしくみがあっても 結局 3人ぐらいの上司を通過しないと 意見としても会議にのぼらないようなしくみっていうのは もはや
「アイディアを殺すしくみ」
って いったほうがいい。
結局 最後にぜんぶ 社長やマネージャーなんかがつぶしてしまうっていうのはよくあるんだよね。
どうやったらいいのか? っていうのは リンクをみてもいいんだけど そんなに難しくない。
一定の賛同者の人数を集めたばあいに
「できるのであれば とりあえず 期間限定でやってみる」
というものにすれば いいんだよね。
あとは うまくいったアイディアが多ければおおいほど、なにかの報償があるといい。
なんでも かんでも 社長やマネージャーが関与すること そのものが 組織の活性化をうばっている環境になっているんだよ。
とくに 組織内部のことっていうのは できるだけまかせられるようにすることだね。
と、いうことで 短めに また次回!
« 高血圧の原因 | トップページ | 価値を高めるシンプルな方法 »
「コーチング チームビルディング」カテゴリの記事
- それは「アイディアを殺すしくみ」ではないのか?(2014.10.21)
- やろうとしていることは正しいのか?(2014.09.19)
- やり方がかわるのは、あたりまえなんだけどね。(2014.09.09)
- 何度も話さないと伝わらない(2014.09.05)
- 話し合いの効用(2014.08.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント