東大野球部コーチの桑田真澄
もと 巨人、、、というべきか? 桑田真澄氏のコラムがなかなか興味深いんで ちょっと紹介。
弱小チームが個性的な名指導者により活気を取り戻し、勝利に向け一丸となる――。ドラマではよくある筋書きだが、現実に起こりうるのか。桑田真澄さんが東京大野球部の特別コーチとなって1年半余。東京六大学野球で連敗記録更新中の東大を泥沼からどう引き上げるのか。秋季リーグ戦開幕を前に桑田さんに聞いた。
「現状把握のために投手たちにブルペンで投げさせたら、アウトローを狙っても、10球のうち2球決まればいい方でした。実戦で決まるのはその半分でしょう。試合ではとても通用しません」
(中略)
――選手としての元々の力量が高くない以上、コントロールがよくないのも仕方がないのでは?
「それは違う。練習量が不足していたからです」
――さっき「練習量を増やすのは逆効果」と言われたばかりですが。
「大事なのは無駄な練習を省く一方で、必要な練習に体力と気力を集中させることです。実際にブルペンで何球投げているか、投手たちに記録させたら、月に300球前後でした。1日あたりわずか10球で、上達するわけがありません」
(※ 朝日新聞 DIGITAL より 引用)
背景として 東大野球部のコーチになった桑田氏なんだけど 1年半たって 依然として連敗がとめられず、76連敗になっているってのがある。
つまり 東大野球部は いまのところ桑田氏がコーチになっても勝てていないってことだね。
東京6大学の中で、野球の名門校はあるけど 東大はもちろん試験を合格しないと入れないから 野球エリートがいないので かなりハンデがあるよね。
そこで 巨人やメジャー経験もあり、東大、早稲田の大学院でスポーツ、野球について勉強した桑田氏が 弱小東大野球部に勝利をもたらすか? ということなんだけど いまのところ そういうシナリオにはなってない。
記事だけしか 情報がないので わからないんだけど 桑田氏の意見のフォーカスは2つに集約されているとおもう。
1 「選択と集中」で、あいてに勝てる分野を特定して そこを集中的に練習する
2 古い軍隊式のまちがった常識「気合と根性」をすてて合理的な練習をする
この2つだと おもえる(すくなくとも記事だけでは)
で、結論からいうと たぶんこれでは 能力はのびても 爆発的に伸びることはないし もしかしたら勝てないかもしれない、、、とおもう(スミマセン 勝手な意見です)
これは 指導者としてとても合理的、理想的だし いかにも勉強した指導者らしい視点だとおもう。
でも 重要なのは 普段から高いレベルの人たちと練習をすることが 一番の強くする要因になるんだよね。
こんなことができるのかどうかわからないけど、、、
東大野球部より かなり力量が高い選手を 2~3名おなじようにチームメイトとして練習をする。
しかし そのチームメイトは練習はするが 試合にはでれない(なぜなら 練習助っ人みたいなものだし 東大野球部でないから)
と、いうことが 理想的なチーム力を高める力になるんだよね。
これは 能力が高まるのは、仲間やライバルから刺激や情報をえることで 一番磨かれるんだよね。
だから 同じ程度の力量の人と どれだけ効率的に練習していても とくにスポーツのような 体を動かすものは
ちょっとした体のうごきとか 状況判断
ことばに表せないようなコツや細かい情報
などを習得することが とても重要なんだよね。
まぁ ようするに うまい人から教えてもらう OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)みたいなものだね。
これが 一番飛躍的に能力をのばすんだよね。
だから 東大野球部だけで、練習していても なかなか強くなれないのは、細かいところが学習されないからなんだよね。
あと、学習っていうのは 練習時間のなかだけでおこなわれるんじゃないんだよね。
たとえば ロッカーで着替えている時なんかのちょっとした会話だったり、休憩中のうまい人のふるまいなんかが 「あぁ なるほど! そういうことか!」ってひらめきがおこったりするんだよね。
だから コーチは そういうこと起こりやすいような環境を整備していく必要があるよ。
じつは それが一番重要で コーチング理論は その土台あっての話しだよね。
だから まぁこの記事だけからみると まだまだ桑田氏の苦戦はつづく感じがするね。
ただ 記事にでてないだけで そんなこと 優秀な桑田氏のことだから とっくに気づいてて すでになんらかの方法をとっている可能性が高いけどね。
とか なんかシロウトが偉そうにいってるけど でも僕は桑田氏を応援しているんだよね。
それは やっぱり 未だに企業内でもそうだけど いわゆる「軍隊式」に対して明確に「反対」をのべている桑田氏にがんばって結果をだしてほしいからなんだよね。
同時に桑田氏は「体罰」に関しても完全に反対の立場をとっているし そこが僕は完全に共感するところでもあるんだよね。
プロ野球でも結果を残して しかも指導者として結果をだしてくれれば とても説得力があるとおもう。
今後とも 応援したいよね。
と、いうことで また 次回!
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