「納得」のコスト
今日もなかなかに時間ないので さっと雑談的に話しますね。
たとえば 会社をつくって しばらくすると 軌道に乗りはじめ どんどん大きくなっていく時期っていうのがあるよね(ないケースもあるけど(笑))
そのときに 社長や幹部の人にもおこるし 組織にもおこるのが
「トランジション」
という 踊り場にでてしまう。
これは どんな人や組織でも おおかれすくなかれ起こることで 同じステージで停滞しているのは この「トランジション」がうまく 乗りこえられていないケースがおおいんだよね。
※ 参考エントリー 乗りこえるべき、「トランジション」とは?
これは いままでと同じやり方で いままでと違うステージを乗りこえようとすることによる停滞の時期で これそのものは 成長している証なので よいことなんだよね。
だけど これは個人も 組織も たいていは すごく苦労したり 痛みをともなったりする。
だから 「もう別に、これ以上成長しなくてもいい」っておもったりするケースなんかも あるけど まぁそれもひとつの選択ではあるよね。
ただ 会社や組織の中で それが許されないとか 企業としてもはや許されない規模にまでなってしまったってことはよくある。
ブリッジズという人がとなえた、この「トランジション」ってかんがえかたなんだけど 「はじまり」と「ニュートラルゾーン」と「終わり」がある、っていう理論なんだよね。
そのなかで 「ニュートラルゾーン」 というのが たいへんに苦しい時期なんだよね。
これは 自分の過去の成功体験の否定につながるので とても苦しいんだよね。
今日は その時のポイントだけ話しておくね。
「ニュートラルゾーン」だと 過去の成功体験の否定、、、なんだけど これは 「全否定」ではないんだよね。
変ないいかたなんだけど 「一部否定」&「一部はさらに伸ばす」 というアプローチが必要なんだよね。
これは 個人も組織もおなじだよ。
つまり 過去の成功体験の一部分を否定して やめたり 別の人にまかせたり やり方をかえたりする。
そして こんどは その新しい状態が 活かせるように過去の良いところを もっと伸ばすようにする、、、っていう手順だよ。
これは とても重要なアプローチで なかなか難しいんだけど 結論としてはこうなるね。
大変なのは 「何を否定して 何を伸ばすか」っていうのが 試行錯誤しないといけないってことなんだよね。
僕のコーチングの経験からいうと、「トランジション」の期間がながければ ながいほど さらに 試行錯誤の時間がながくなるよ。
これは たぶん 個人でも組織でも納得に時間がかかるんだろうね。
こういうのを 見ていると本当に「納得する」っていうのは よけいなプロセスだとおもうな。
いや 相手を納得させるプロセスは別に 自分は関係ないからいいんだけど 自分自身は納得なんかしなくても うまくいってる組織や人のいうことを まるのみしたほうがローコストだなっていつもおもうよ。
実際 「トランジション」をぬけられない理由のほとんどは、「納得ができない」からって理由がほとんどだからね。
本当に 「納得」のコストと、丸のみするリスクのコストは絶対に比較したほうがいいよね。
と、いうことで また次回!
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