コーチングの歴史(というか流れ)
コーチングの歴史について すこし 備忘録的に話しておきたいので。
コーチングの歴史 そのものもいろんなこと言ってる人がいるよね。
これは なかなか面白くて ある種の批判をしている人がいたりするんだけど 日本でもコーチングを広めた人たちとかと 直接話しをきいたり その変遷みたいなものを多少しってる 僕としては 正直 批判はとんちんかんなものにおもえるね。
なんらかの 深い意図や策略があったのでは? という勘ぐりがあったりするみたいだけど 結論から言うと 戦略はあったんだろうけど 「策略」みたいなものは あんまりないとおもう。
と、いうか 「コーチングは これはおかしいじゃないか!」って 主張している人がいたりするけど そういうのって わりと
「あぁ たぶん それは あの人が 適当にあんまり考えてないまま本にかいたんだとおもうな。そんな ちょっと抜けた人だから」
というのが 実情だったりするので 「策略」ができるほどの もの凄い能力があったようにはおもえない。
コーチングの第一人者的な人も まぁ そんなもんといえば そんなもんで かんがえてみれば たんなるふつうの人です。
で 肝心の歴史なんだけど 「コーチングのすべて――その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで」 って本に わりと簡潔にかかれているので そこから 引用とかしながら。
【1988年】トマスレナードが 「デザイン・ユア・ライフ」というセミナーコースをはじめる
アメリカのトマスレナードという いまでいうところのファイナンシャルプランナー的な仕事をやっていて お客さんが 実は財務のアドバイス以上のものをもとめていることに気づいて それで いろいろこの人が研究したものを まとめてセミナーにしたのが これらしい。
この次の年に「カレッジ・フォー・ユアライフ」っていうセミナーコースをはじめたらしいんだけど これからわかるように 最初は
「FPが、個人の生活をよりよくするために はじめたライフプランニングのセミナー」
が 最初っぽいね。
【1992年】ローラ・ウイットワースが コーチトレーニングインスティチュート(CTI)を創設
セミナーの3年後に、日本でもコーチ養成機関がある CTI ができたんだね。
で、ローラ・ウイットワースは、実はトマスレナードの最初のセミナーの受講生なんだよね。
だから ローラ・ウイットワースはトマス・レナードの弟子筋にあたるんだろうね。
【1992年】トマスレナードが コーチU(コーチ ユニバーシティ)を創設
同じ年に トマスレナードも コーチUを設立。これは、対抗してつくった、、、というニュアンスではかかれていなくて お互いはわりと友好的な関係だったみたいだね。
90年台だから 思想的?な分裂とかじゃなくて なんかお金とか そういうことが原因じゃないかな。推測だけど。レナードは もう96年(設立から4年後)には さっさとコーチUを売却してしまいます。そういう まぁ ビジネスマンだったんだろうね。
【1994年】トマスレナードが ICF(国際コーチ連盟)を設立
トマスレナード、、、おっさん ここ何年かは、むっちゃ精力的に仕事しよんね。偉いね。でも おかげで あとでエラいことになるんだけどね。
これ90年台のことなんだけど この本では 本文中は94年ってかいてあるし 本の中の年表では91年になってるし 今のICFは 「95年設立です!」っていってるし なんか適当やね。90年台のことなんやから、誰かはっきりさせればいいのに。そのへんの人に聞けばわかるやろうしね。
【1995年】アメリカIBMで 大企業ではじめて「コーチング」を導入
本格的に企業導入がはじまっていったのは 95年くらいからで IBMがはじめたのがエポックだったようだね。
95年は ウインドウズ95 が発売された年なわけで この年を境に IBMはコンピュータ業界のガリバーから 転落の一途をたどるわけだね。ふぅむ。
日本では 阪神大震災や地下鉄サリン事件があった年だね。
【1997年】コーチ・トゥエンティワン(現 コーチA)が「CTP(コーチトレーニングプログラム」を日本でスタートさせる
日本の本格スタートは97年説、、、っていうのが 一般的だね。
(※ 2003年 トマスレナード 47歳で没。 働きすぎか? 若いのにね)
つまり 「コーチング」って名前をつけて 広めはじめたのは 1992年くらいからで 日本に入ってきたのは その5年後の 1997年ってことだね。
実際 コーチングが日本に入ってきて 20年たってないってのは かなり凄いね。
だから 日本では ビジネス中心で広まっていったっていうのは もうすでにアメリカではビジネス会で広まっていたから それを踏襲したんだろうね。
にもかかわらず 日本で なんか パーソナルコーチングやらビジネスコーチングやら よくわからない広まりかたをしたのは たぶん日本で紹介された 「CTP(コーチトレーニングプログラム)」の影響がおおきいとおもう。
なぜか?というと この最初のCTPのテキストって トマスレナードがつくった「コーチU」のテキストの まるっきりそのまま翻訳版だったからだ。
つまり アメリカで企業導入がはじまる前のテキストをつかってトレーニングをしていたので すごくパーソナルな内容にもかかわらず ニーズはビジネスという なんかよくわからない講座の内容だった。
実際 このテキストの翻訳が まるでグーグル翻訳したみたいな 恐ろしくひどい翻訳で講座を担当する人も よくわからないという かなりシュールなものだった(笑)
(ちなみに このテキストの翻訳はさておき 内容は いまみても 本当にすばらしいものだよ。そして この内容はどこにもないものなので 貴重だとおもう)
僕が コーチングをはじめて知ったのは 1998年の社内研修です。
もう すでに日本語化されて テキストもあったから たぶん社内導入は 日本で一般に紹介されるよりも 相当はやかったんじゃないかな? アメリカの会社だったので。
だから わりとはやくから 僕は知っていたことになります。でも 研修うけたときは あんまりピンとこなかったけどね。
「あぁ こんなふうに うまいこと部下を誘導しないといかんのやね」
とか おもった記憶があるよ(ひどい理解だ) ってか 教える人も そんなふうにやってた。たぶん みんなよくわかってなかったんだとおもう。まぁ そんなもんですよ。
歴史、、、というか それほど年月がたってないので 流れみたいなものだけど いまいわれている 「エビデンスベース」のコーチングとかも 2007年くらい まぁ 医療からの流れだけど けっきょく それが役に立っているから うけいれられているんだろうね。
と、いうことで おもいのほか長くなった! このへんでまた次回!
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