「退職ボーナス」のおもわぬ効果
台風 凄いですね。 被害はたぶん 台風がおさまってからはっきりしてくるんじゃないでしょうかね?
僕は 前の会社では、台風のときは忙しくなる職場だったので 完全武装してクルマで出勤してたよ。
途中で クルマがうごかなくなって しょうがないから道路に乗り捨てて(というか 一時置いて)たまたまきた タクシーに乗って 職場にむかったことがある。
たぶん 帰る頃には 雨もあがっていて そのクルマで帰った記憶がある。
僕がなぜ 出勤しないといけなかったのか?というと お客さんがくるから店舗をあけないといけなかったからなんだよね。
毎回おもったけど 「なんで台風のなかに買いに来るのかね」という どちらかというと うしろむきな気持ちがあったし(必需品を売っていたわけではない) そういう仕事に疑問をもったりもしたよ。(いまでも 疑問があるけど)
仕事やサービスに疑問をもって 「会社をやめよう」ってケースはあんまりない気がする。
たいていは 会社や商品などが嫌、、、というより 「職場が嫌」というケースがおおいとおもう。
だから 仕事や会社にコミットしていても 職場に我慢ならないってことになるんだろうね。
それ関連で アマゾンの取り組みがちょっとおもしろい。
(以下引用)
しかし今回の手紙の中で最も注目を集めたのは、最先端のイノベーションの数々ではなかった。以前から存在しており、目立たない、しかも子会社から拝借してきたアイデアだ。それは「Pay to Quit」と名付けられた制度で、物流センターの社員を対象とした退職ボーナスである。この制度を受ける機会は年に1度提示され、初年度の支給額は2000ドル。その額は上限の5000ドルになるまで、毎年1000ドルずつ上積みされていく(注:告知文の冒頭には「このオファーを受けないでください」と書かれ、退社を奨励しているわけではないことが示されている)。
(中略)
しかしこの制度のもっと重要な意義は、会社に残ることを選んだ社員に与える影響ではないだろうか。アマゾンの物流センターでの仕事は決して華やかとはいえない。そこの社員にとって年に1度の退職ボーナスの提示は、会社と同僚に対してコミットメントを新たにするかどうか、じっくりと再検討するいい機会なのだ。言い換えると、この制度は社員が毎年会社を査定する機会でもある。彼らは「この会社で、この部署で、この同僚たちと、仕事をしていない自分が想像できるだろうか?」と自問する。退職ボーナスを断って会社に残ることをみずから選んだ社員は、その決断によって仕事への意欲と会社への帰属意識を強めることになる。
(引用おわり DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューより)
外国企業は基本的に「退職金」ってないんだけど これは「今やめれば 退職金あげるけどどうしますか?」ってことを 毎年かんがえる機会ができるってことだよね。
会社のことを、社員が査定するっていうのは 逆にいうと 「自分でこの会社にいよう」って積極的に選ぶことになるよね。
こういうのはとてもいいよね。
僕自身は やめるときに とても不愉快なおもいをして辞めたので 働いているときは そこそこロイヤリティはあったけど 辞めてからは帰属意識なんてぜんぜんない。
よくいわれる 「人材排出企業」なんかだと やめるときに特別ボーナスがでたり 会社が拍手を持ってやめていく なんて場合があったりするよね。
だから たぶん 社員が辞めるときに 気持よく送りだしていくような体質って重要なんだとおもう。
実際 僕のクライアントさんの会社で 辞めるときにとても気を使っている会社は だいたい社員があまりやめないし 帰属意識が高いよ。
こういうのって おもったより効果が高いので しっかりケアすると おもいのほか成果が出るケースがあるとおもう。
と、いうことで また次回!
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