これから面白くなるブラジルW杯と「暗黙知」について
さて 本当のワールドカップは ここからだよね。 ベスト16ぐらいから 面白くなるんだけど、、、沖縄では なかなか中継はありません。
まぁ 日本が敗退して もう終わった感あるけど ここでW杯を話題にするのか しないのか が 本当のサッカーファンの踏み絵な気がするね。
ワールドカップについての NEWSWEEK の、このコラムがおもしろい。
この試合をめぐる一連のやりとりで最も興味深かったのは、酒を回してくれたコロンビア人男性が試合終了後に僕に言った言葉だ。
"I wish we have your discipline."
「コロンビアにも日本のような規律が欲しい」といった意味だろう。4-1で勝った相手のファンに言うことではないように思えるが、彼がまじめに言っていたことは明らかだった。
この試合を見て、日本代表の「規律」が優れていたと今さら感じた日本人ファンはほとんどいなかったに違いない。なにしろ大差で負けているのだ。けれども外国人の目から見れば、僕らには見えないことが浮き彫りになることもあるのだろう。
「 discipline 」って 統制とか規律とか そういう意味だね。
やっぱり 外国人からみる日本人っていうのは サッカーにも国民性があらわれているんだろうね。
規律的っていうのは 恐らく 個人レベルのタレント性では、身体能力も技術もかなわないって前提があるんだろうね。
だから そこを突破して 勝っていくには 組織的に勝負しないといけない → だから 規律とか統制力を重視するってことだろうね。
これは 日本の組織論として まずテッパンのかんがえだろうね。
だから 自由に個人がやるにしても 「どの程度 組織の規律をゆるめるのか?」という 問題設定になりがちだよね。
僕はこれは ちょっと違うって立場なんだよね。
マイケル・ポランニー っていう人がいるんだけど 一般的には この人が 「暗黙知」っていうのをいいだした人だっていわれてるんだよね。
「暗黙知」というのは「形式知」といっしょによくいわれるんだけど よくいわれている意味は
「暗黙知」 →経験やカンとかコツみたいな、言葉にするのが難しい知識
「形式知」 →言葉にしやすい知識 言葉にしにくいものは図や表にしてあらわす
というかんじだよね。
実はこれは、もともとマイケル・ポランニーがいっていた「暗黙知」とはちょっと違うらしい。
本来は 言葉にするのが難しいもの ってことではなくて 大胆に意訳すると
「どれだけ 表面化しようとしても 表面化されない 身体的な動作」
とも いうような意味あいなんだよね。
つまり どれだけプロセスを分解しても どうしても あいまいなあやふやな 身体的としかいいようがない部分が残るっていうことだよね。
で、重要なのは アプローチとして まず最初に「プロセスを限界まで突き詰める」って作業が必要だとおもうんだよね。
サッカーにもどすと
「もっと統制的、規律的なルールが 完璧にできるように極めていく」
というプロセスを経て そのあと
「それでも どうしても残ってしまう 身体性を鍛えていく」
という順番になるとおもう。
これは ビジネスのチームでも 基本的に同じことで 「なんか 好きにやって」という投げ方ではなくて まず最初に徹底的にマニュアルやルールどおりできるように やっていく必要があるとおもう。
そして それができた人でないと 「それでも残ってしまう何か」が わからないよね。
だから ガチガチの規律やルールがよいのか? それとも 自由放任がいいのか? という問いかけはナンセンスだよ。
当たり前の結論になってしまうけど ガチガチの規律やルールを完璧にこなした人こそ その上の「何か」がわかるってことだね。
まぁ コロンビアみたいに そんなものふっ飛ばしてしまうほど タレントが強ければ 問題ないんだろうけど ただ タレントは上には上がいるからね。
と、いうことで また次回!
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