僕のアドバイスなんか良いわけがない
先日、クライアントさんと話をしていて その方が たまたまマネジメント系の勉強会に出席したときのことなんだけどね。
そこで 2人1組で、ディスカッションすることになった。
相手の人は 若くて30代前半ぐらい。
自分は経営者ですよって 互いに自己紹介した。
すると 若い相手が
「自分は この4月から はじめて「管理職」になりました。とても嬉しかったし 頑張ろうっておもっています。それで、初めて管理職になる自分に、何かアドバイスをいただけたら嬉しいです」
と、いうようなことをいわれたそうだ。
若い彼は たしかに みるからに意欲に満ち溢れていて 「あぁ、エネルギー高くて とてもいいなぁ」と すごく好印象だったらしい。
うん、しかし。
はた、とおもったそうなんだよね。
「はて? この彼に 「はじめて管理職になるあなたへ」というアドバイスって そういえば何をいったらいいんだろうかなって」
「よく、考えたら 何いっていいかわからなくなったんですよ」
「で、そういうときって 何をいえばよかったんですかね?」
って聞かれたんだよね。
、、、、、、、、、、、、
何いえばいいのかな?
そういえば 僕もわからんなぁ(笑)
それで 同じ状況だったら 僕はなんていうかな? って 珍しく わりと一生懸命 かんがえてみた。
たぶん、
「今までと 同じようにやって どこまでいけるか 実験してみるといいよ」
っていうとおもうな。
新しくマネージャーや管理職になって いままでと違うことやるんじゃなくて 別にいままで どおりのやり方で どこまでいけるか試してみる。
そんなふうに やればいいんじゃないかな? っておもうんだよね。
「トランジション」という 転換点をどうコーチングするのか? っていうのは コーチングがとてもうまくシチュエーションだよ。
「トランジション」とは何か?
いままでのやり方を すてて新しい別の方法で やらないといけないステージにきている人がいるとする。
でも 今の困難を たいていは いままでと同じ方法で乗り越えようとしてしまう
過去の成功体験が、逆に邪魔をしてしまうわけだ。
「こんなはずじゃないのに」
「昔の自分をとりもどしたい」
「自分は悪くないはず、、、なぜなら 以前のままちゃんとやっている」
そんなふうに本人はおもっていたりする。
それは ちょうど 本人が「トランジション」という ステージとステージのあいだの踊り場に来ているときだよ。
(※ 参考 過去エントリー 乗り越こえるべき、「トランジション」とは? )
でも この「トランジション」に 遭遇するためには 壁にぶつからないといけない。
だから まず 自分のいままでのやり方で やってもらわないといけない。
それから 普通にいままでとおなじようなやり方でうまくいかなくなって 早く「トランジション」に遭遇してもらうのがいいんじゃないかな? っておもっているよ。
そうすることで はやく踊り場にでるし 結果としてはやく 乗り越えることができるんじゃないかな?っておもうな。
ときどき そのまま 過去にうまくいったやり方で、新しいステージをふつうに難なく乗り越える人がときどきいます。
それは それで 別に問題ありません。
優秀だから どんどん新しいステージにいってもらいましょう。
でも いつかどっかで壁にあたるので そのときに「トランジション」をむかえればいいんじゃないでしょうかね?
とか かんがえてみたんだけど でも
「うん、別にいままでどおりのやり方で いっしょうけんめいやれば それでいいよ」
とか アドバイスして ご本人 聞いてよかったとかおもわんでしょうなぁ。
もうちょっとなんかないのか? とか おもうでしょうね。
まぁ 「もうちょっとなんかないのか?」っておもうあたりが すでにトランジションにさしかかりつつあるのかもれないけどね。
と、いうことで 今日はおしまい。
では!
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