「北風と太陽」の2つの意味
今日も、昨日にひきつづいて、「行動工学」について 話ししてみるね。
「行動工学」とは何か? というと
「研究ではなくて 行動学(行動分析学や行動科学など)をつかって、現実に技術としてつかえるようにするもの」
っていえるとおもう。
だから 僕がやっているコーチングは
「行動工学をつかった コーチング」
っていってる。
今日は もう少し「行動工学ってどういうものか?」ってのを説明してみるね。
まず 前提として かんがえるのが
「人の行動のほとんどは、外的要因によって変化する」
という思想といってもいいものだよ。
イソップ物語で 「北風と太陽」ってあるよね?
「北風がふいたので 旅人はコートをキツく着ていた。太陽が 照らしたので ポカポカして旅人はコートを脱いだ」
これからとれる意味は
「厳しく罰するような、北風的行動だと 相手はかたくなになる。 むしろ愛情ややさしい気持ちで接すると 結果的に相手は自分のおもうことを聞いてくれる」
というような意味だとおもう。
これは 2つの意味で 「行動工学」的なんだよね。
まず1つ。
「罰や脅迫で人をコントロールするのは、最終的にうまくいかない。人はなんらかのメリットによる期待で行動する」
ってものだよ。
それからもうひとつ。
「説得や気持ちの変化、内部での納得によって行動がおこったのではなく、外部からの反応によって 行動が変化する」
っていうこと。
この2つが 行動工学的なんだよね。
1番目は なんとなく感覚的あるいは慣習的にわかるけど、2番目のは え?そうなのかな? ってよくおもわれるんだよね。
ややこしいのは 1番目が感覚的にわかるおかげで 2番目がよくわからない原因になってるんだよね。
そのややこしさって いつも研修とかセミナーなんかで なかなか理解してもらえないんだけど ここしばらくのエントリーは できるだけわかりやすく説明することにチャレンジしてみるね。
次回は 1番目、2番目と説明してみます。
では、また!
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