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2014年2月15日 (土)

気が滅入る物語 「湿地」アーナルデュル・インドリダソン

 今日も 明日も たぶん本土の都市では雪でたいへんなんだろうけど、沖縄は、風はさむいけど晴れていたので暖かいといえば暖かい。 

 
 
あんまり暑い日々がつづくと、ちょっとうんざりだけど、沖縄の冬から春にかけての暖かい日は、とても気分よくすごせる。  
 
 
 
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 じめじめしているのは不快だけど、さらに寒いっていうのが重なると、それだけで気が滅入る。 
 
 
 
絶対一発で名前がおぼえられない作家 アーナルデュル・インドリダソン の「湿地」は そんなじめじめして寒い アイスランドのしかも湿地帯がぶたいの殺人のミステリ物語。 
 
 
いや、本当に気が滅入る。 
 
 
ミステリものって どこかで活劇的な、血沸き肉踊る展開があるとか あっ!と驚くどんでん返しとかがあるもんなんだけど この物語ではそんなものはほとんどおこらない。 
 
 
おこらないんだけど、1章、1章が短いので わりと読みやすくすらすら読めるので なんとなく読ませてしまう。 
 
 
あとに残るのは 寂寥感とか、荒涼とした感じで 読後感があんまりよくない。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 もちろん僕は アイスランドにはいったことはないんだけど、とうぜんアイスランドにもいわゆる貧困層というのがいて、そのひとたちの暮らしぶりが垣間見えて さらになんともいえない気分になる。 
 
 
この気の滅入らせかたっいうのは たしかに文学的価値はあるんだろうけど 僕が海外ミステリにもとめているものとは ちょっと違うかな。 
 
 
おなじ 北欧のものでも 映画化された 「ミレニアム」 なんかはとてもおもしろかったけど そういうのを期待していると 読後にへこむよ。
 
 
 
 
 

 

 

 ちなみに アイスランドってどんな国なのか調べてみたら、なかなかユニークな国だね。 

 

人口が30万人くらいの島国で、アメリカとヨーロッパの中間に位置する もともとは漁業国。 

 

だけど、近年金融を強化して 北欧でも有数の成長率の金融国家。 

 

 

EU加盟をめざしているんだけど 捕鯨国でもあるので いろいろ難しい面もあるらしい。 

 

温泉なんかもあるので 日本からの直行便とかで観光に行く人もいるらしい。

(ぜんぜん 知らんかった) 

 

 

あと 人口が30万人ぐらいっていう すくない人口だから 男女が恋愛するときには 血縁があるかどうかしらべるらしい。 (へぇっ!)

※ 参考サイト

 

沖縄の人口の5分の1くらいだから そりゃ 犬も歩けば親戚にあたる……ってかんじだろうね。

 

 

沖縄でも すぐ知りあいにぶつかったりするんだから アイスランドでは同級生とか みんな知りあいなんだろうね。 

 

離島出身の若い子たちに、沖縄の離島の恋愛事情とか きいたことあるけど それはかなり濃い話がおおくて(笑) おもしろかった。 

 

ユーミン的な 「この電話を切ったら もうこの人と会うことは一生ない」とか そういうせつなさとは無縁の世界ですね。

(最近は 携帯電話とかFBとかで 昔の知りあいにつながる可能性が増えたけどね)

 

 

 

 
 
 
 続編が邦訳されていて、そちらも評判はなかなかだけど どうなんだろう? 
 
 
登場人物の、警察官エーレンデュルは それでもなかなか魅力的ななキャラクターなんだけど ぜひ次回作では 救われることを期待したいね。 ( まぁ もう書かれてるから 今言ってもしかたないけど )  
 
 
 
 
 
 なんだかなんだで 続編も読んでしまいそうね。 
 

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