失敗する「コミュニケーション」 そして成功する「関係」
友だちと話をしているときに
「友だちどうしだから 通じやすく うけいれやすい コミュニケーションをしよう」
と考えるのか あるいは
「友だちどうしだから 少し はしょったり ややこしい話でも会話がなりたつなぁ」
と考えるのか さてどっちなんだろうか。
前者は コミュニケーションを よくすることによって 友だちどうしを 維持しようというもの。
後者は 関係性が深い 長年の友だちなので いいかげんなコミュニケーションでも わかりあえる というもの。
んで どっちが大切なのか? というと 結論からいうと どっちも大切。 もちろん。
でも コミュニケーションが 友だちをつくっていくのかというと それはちょっと違うとおもう。
なんか ここらあたりが けっこう誤解されている気がする。
(とくに コーチングでコミュニケーション改善 とかいっている人とか(笑))
友だちがどうやって、友だちになるのか? というと
- まず、どちらか (あるいは両方)が ていねいにコミュニケーションをおこなう
- コミュニケーションの回数が増える
- いっしょに過ごしていくと 不快なことや 不利なことなんかがおこる。
- けど、それでも いろいろあって(笑)友だちを維持する。
- いいかげんなコミュニケーションや 悪口をいいあうけど 友だちは続く。
1から3のとちゅうぐらいまでは 完全にコミュニケーションの問題でいいんじゃないかとおもう。
つまり とっかかりは 互いに 「仲良くしようぜ」 「うまくやりましょう」という いわゆる良好なコミュニケーションが大事。
でもそれだと 3の途中ぐらいで 嫌いになったり、不愉快になったりしたときに それでコミュニケーションが絶たれてしまう。
1から3ぐらいまでを いったりきたりしていれば 不快なことがおこらないし おこれば コミュニケーションを切ってしまえばいい。
そうすれば 心地良い人しかまわりに残らない。
だけど そうすると 知り合いはおおいかもしれないけど 気がねなく本音をいえたり 不機嫌なときに 不機嫌に対応できる
「うざくて めんどくさくて 腹がたつ、、、けど でも 悪いヤツじゃない 力になる友だち」
にいつまでたっても 辿りつけない。
3から4にうつる時って すくなくとも 片方が
「よし 嫌なことあっても とりあえずつきあうぞ」
と決めないと しょせん 友だちなんて ウザくなったら 切って別れていくもんなんだとしか 認識できない。
「関係」が強い相手が 自分がピンチのときでも チャンスのときでも 本当の力になる。
それは そういう「関係」をつくっていった経験がある人は みんなわかっている。
だから コミュニケーションの改善に たより切ってはダメだとおもう。
たがいの「関係」をつくっていくには 体験を共有したり、接触があったり、激しく議論したり などでできていくもので 会話や ふるまいに気をつかって コミュニケーションしているようでは 「関係」はなかなかできない。
だから コーチングなんかで コミュニケーションの改善、、、、のようなかたちで、人間 「関係」 をつくっていきましょうっていうのは まちがった認識だってことが わかるはず。
(ちょっと補足)
このへんまで読んで ほくそえんでいる人もいるとおもうけど 「友だち」をそのまま 「恋人」とか「夫婦」とかによみかえてもいいはず。
(さらに 補足)
僕の知り合いに 2~3年くらいで つきあう相手を変えていく「恋多き人」がいるんだけど たぶん本人はぜんぜんきづいてないはず。
そう。
その人は、嫌になったら 別れて 不愉快になったら切ってってくりかえしているだけ。
実は 本当のつきあいって 1度もやってないってこと。
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