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2010年9月

2010年9月 2日 (木)

コミュニケーションの2つの問題

ここんとこ、しばらく 団体とか会社の講演とかそういうのをいくつかやってきたんだけど、そこで 最後の方で質問とかをうけることになる。

 

その質問の内容を聞いていると たいてい 「どんなコミュニケーションをとったらいいんですか?」という話になるんだけど ほとんどの人が 混同している かなり大きなポイントがあることに気づいた。

「コミュニケーションの問題」とひとくくりに、されるんだけど 僕は話をわかりやすくするために 2つにわけて考えるようにしている。

 

「それは、インフォメーション(情報伝達)の問題なのか?それともカンバセーション(会話)の問題なのか?」

 

カンバセーションの問題はインフォメーションでカバーできないし、逆にインフォメーションの問題をカンバセーションでカバーするのはナンセンスだとおもう。

 

つまりこの2つは似ているけど、混同しやすくて しかも別々の問題なのだ。

 

ちょっと例をあげてみる。

 

ある企業で聞いた話ですが、工場で働いている人たちの仕事の能率があまりに悪いので、試しに国語のテストをしたら、びっくりするくらい語彙が少なく、成績がよくなかったそうです。たしかに「うぜーな。うぜーよ。メシいこうぜ。マジっすか?」くらいの言葉で済んでしまう世界がある。(中略)それはマズいと思って、その企業は国語教育を始めたんだそうです。それで、彼らが国語が少し面白いと思い始めたあたりから、俄然仕事の効率がよくなった。

 原研哉/阿部雅世『なぜデザインなのか。』

語彙が少ないと仕事の能率もわるい?/DESIGN IT! w/LOVE

 


例えば こういう工場を観察していると 現象として

 「仕事に関する会話が少ないな」
 「お互いに 話す時間がとれていないな」
 「たがいに声をかけ合わないので 能率が落ちている」

それで コミュニケーションをする時間をふやそうとして、ミーティングとかあるいは研修とかやったところで 効率が悪すぎる。

 

これは 「インフォメーションの問題」で、工場で働く人のボキャブラリーが少ないために 情報伝達がうまくいっていないから能率がわるくなっている。

 

ミーティングを開いても そもそも語るべき言葉をもっていないわけだから なかなか効果があがらない。


「会話のクオリティを上げること」によって、コミュニケーションの問題を全て解決しようというのは 無茶だとおもう。

 

 

どうすれば良いのか?

 

 

まず最初に手をつけるべきは インフォメーションの高速道路がちゃんと組織にひかれているか? 高速道路がなければ まず道路をつくらないといけない。

 

これは 実はカンタンに確かめることができる。

 

なんでも良いので 例えば オフィスや職場の「モノの置き場所を変更する」ということをやる。

 

それも、「理由はこうなので、いつからやります」として 実行する。


伝える方法は その組織にあるものでよい。


メールの場合もあるし 朝礼の場合や掲示板、ノートなどいろいろだ。

 

そして 実行したときに 「全員が知っていて、しかも 全員が知っていることを自分がわかっている」という状態にあるかどうか?

で、それができていればOK できていなければ インフォメーションに大いに問題がある。

 

 

この問題がある状態で 会話にウエイトをかけて コミュニケーションを改善しようとすると 効果があがらない。

 

この「インフォメーションの高速道路」がひかれている状態で コーチングを導入すると劇的に効果があがる。


実際は 並行作業なんだけど まったく同時にすすめるわけでもない。

 

まんぜんと 「コミュニケーションに問題がある、、、、」といっていても改善されない。

 

インフォメーションとカンバセーションとわけて 対応する必要があるとおもう。

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