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2010年8月11日 (水)

村上春樹ロングインタビュー 考える人2010年 08月号

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考える人 2010年 08月号 [雑誌]

特集 村上春樹ロングインタビューを読んだ。 発売されたのは 7月3日だから1ヶ月くらい経っているんだけど じっくり読んだので 時間がかかってしまった。

 

このインタビュー内容のクオリティの素晴らしさ、 90ページ、雑誌の1/3以上におよぶ量と 質、量 ともに 超弩級の内容。
決して安くない雑誌なんだけど その価値は十分にあるとおもう。
というか 村上春樹氏のこれだけ個人的な話がでてくるのは かなり 珍しいはず。

 

凄く良いインタビューなんだけど このインタビュアーの松家仁之編集長がこの号をもって辞めるという話なので、力がはいったんだろうな。でも それだけのことはある。

 

インタビューは 5月に箱根(いわずとしれた富士屋ホテルですね)での3日間によるもの。

 

その中で 「1Q84」がなぜあれほど売れたのか?という問いに このように答えている。

 

 でもいちばん大事なのはおそらく、信頼関係ですね。僕が時間をかけて丁寧に、手抜きなく仕事をしているということを、これまで僕の本を買って読んでくれている人はたぶん感じてくれているし、そういう長年にわたる信用の積み重ねがそこにあります。僕の本を買えば、そんひどいことにはならないだろうとか、そこで何かまた新しいことをやっているんじゃないかとか、そういうふうに期待してくれている固定層がいます。

 

うまくマーケティングをやったとかいろいろいわれているけど、「村上春樹の本だったら、とりあえず買う」という人がすでに 何万人もしくは何十万人かはいる ということなんだろう。 そして本人もわかって書いている という幸せな関係なんだろうな。

 

でも これだけ長い間、しかも圧倒的に 世の中に受け入れられる作品をかけるというのはどうしてなんだろうか?

 

よくいわれる「売れる作品をつくるのか?それとも作りたい作品を作るのか?」という問いには明確にこのように答えている。

 

要するに、仕事にせよ、仕事以外にせよ、僕は好きなことを好きなようにやっているだけなんです。ストイックとかそういうのでもない。いやなことはほとんどやっていないんだもの。好きなことで多少の努力をするくらい、そんなのたいしたことじゃないです。

 

書きたいことをしっかり書いていますよということなんでしょう。まぁ 売るために村上氏が作品を書くなんて想像できないんだけどね。

 

このインタビューが秀逸なのは 

「なんで売れたと思いますか?」 →「ちゃんとした仕事をしているからです

 

「それは売るため(受けいれられるため)ですか?それとも、自分の作品のクオリティにこだわっているのですか?」

→ 「もちろん 作品としてのクオリティです。好きなことしかしません。

 

「ではなぜ? そのような高いクオリティで長い間 圧倒的に受け入れられる作品を書き続けることができるのでしょうか?」→「それは このように仕事をしているからです

 

ということが、読めば 実に詳細に 浮かび上がるような感じでわかるところが 本当に凄い。

 

どのように仕事をしているからなのか? というのは実際にこの雑誌を購入して読んでみるといいとおもう。本当に読む価値あり。

 

 

今、アジアの国 韓国、中国なんかでも村上氏の本は凄く売れていて、批評家の東浩紀氏がいっていたんだけど、村上春樹の小説がうけいれられるのは、文明がある一定規模まで発展した国々では やっぱり「村上春樹小説的 世界観」がフィットするという傾向があるって話をしていた。

 

「デタッチメントをいったんくぐりぬけたあとの コミットメント」というかかわりかたを 凄くスタイリッシュにみせている村上作品が うけいれられる ということは 全世界的に都市とか 父権とか 壁と卵とか そういうことってみんな感じているんだなって わかる。

 

つまり 村上作品はどこの国でも売れるので、世界的に こういうことってみんな関心があるっていうことが 小説を読めばわかるということ。

 

あと 「1Q84」の続編があるのか? ということも 書かれているので その部分も注目したいところ。

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